データ保存のコストの急増とサプライチェーンの混乱によってハードウェアの追加購入が困難になっている今、最も重要なデータのためにプライマリストレージにスペースを確保し、関連性の低いファイルを安価なセカンダリストレージに移動させることが不可欠です。
DataCore FileFly®を使用すると、オフロードするファイルを選択し、シンプルなパターンマッチングルールを使用することで、移行を自動化できます。これは定期的またはオンデマンドで実行できます。この軽量なソフトウェアは、ユーザやアプリケーションに影響を与えることなく、バックグラウンドで動作します。
移行されたファイルは以前と同じフォルダからアクセスできますが、その内容は低コストなオブジェクトストレージに格納されます。これにより、従来のWindowsアプリケーションでも拡張された容量を活用できます。そのデータは、ファイルが開かれた場合にのみ、プライマリストレージに自動的に呼び戻されます。
FileFlyのデータ評価チャートを見た後、アクセス頻度が低くて古いこれらのファイルがどれほど多くのスペースを消費しているかに驚かされるかもしれません。
コスト削減計算ツールと移行分析ツールを使用すると、最良の結果が得られるように移行ポリシーを調整できます。
- プライマリストレージの貴重な容量をより重要なデータのために解放
- プレミアムストレージの追加購入を延期
- バックアップサイクルを短縮し、既存のストレージの負荷を軽減
- 手動のファイル移行にかかる無駄な時間を解消
- what-if分析により、スペースとコストの削減の可能性を事前に確認
ユースケース
使用頻度の低いファイルを低コストなオブジェクトストレージ(オンプレミスおよびクラウド)に自動的にオフロード
複数のファイル管理ソフトにおけるコールドデータのアーカイブを共有オブジェクトストレージプラットフォームに統合
しばらく変更されていないファイルの反復的なバックアップを排除
機能
- コールドファイルを複数のWindowsファイル管理ソフトからオブジェクト/クラウドストレージに自動的に移行
- どのファイルを移行すべきかを決定するカスタムポリシーを作成
- 移行元と移行先を選択するだけでFileFlyが自動的に処理
- 既存のユーザやアプリケーションに影響を与えることなく、データを透過的に移行
- 柔軟な階層化スケジュールを設定し、本番環境のワークロードとの競合を回避
- ITチームの介入なく、オブジェクトストレージからオンデマンドでファイルを呼び出す
- 直感的なWebベースの管理コンソールを使用して、複数のファイルサーバーのデータ評価とファイル階層化ポリシーを制御
FileFlyの仕組み
FileFlyはバックグラウンドで動作し、関連性の低いファイルを定期的に低コストなオブジェクト/クラウドストレージに移行します。お客様は、ファイルの種類、FileFlyがアクションを実行する条件、移行を実行するタイミングを決定するルール/ポリシーを設定するだけです。
元のディレクトリから以前と同じファイル名でアクセスでき、今ではオフラインリソースとして表示されるようになりました。
レアケースとしてアプリケーションやユーザが読み取りまたは更新のためにファイルを開く場合、ファイルの内容は自動的に元のファイル管理ソフトに呼び戻されます。透過的な移行とオンデマンドな呼び出しには、手動の作業やITチームの介入は必要ありません。
ポリシーベースのファイル階層化の例
過去12か月間アクセスされていない、名前が*.mp4で終わるファイル(通常は大きなビデオクリップ)をすべて、マーケティングファイルサーバーからDataCore Swarmオブジェクトストレージに移行します。移行のスケジュールは、サーバー上のアクティビティが最も少ない金曜日の午後11:30に設定します。
新しい.mp4ファイルの経過期間が基準に一致するようになると、自動的に移行されます。どのファイルが影響を受けるか気になりますか?ルールを適用する前に、さまざまなファイル属性を選択した場合のスペースとコストの削減の効果をシミュレートすることができます。
DataCore FileFlyがファイルをオンプレミスのファイル管理ソフトから低コストなオブジェクト/クラウドストレージに階層化する仕組み
特定のファイル名、サイズ範囲、経過期間、所有者、権限を選択します。元のファイルがSMB/CIFSで共有されているWindowsファイルサーバーやNetAppおよびIsilon NASシステム上に存在する場合でも動作します。
DataCore Swarmオンプレミスオブジェクトストレージや人気のS3対応クラウドストレージ(Amazon S3、Microsoft Azure、Google Cloud Storage、Wasabi Cloudなど)を含む複数の移行先を選択できます。
DataCore Swarmオブジェクトストレージへのアクティブアーカイブを簡素化し、ストレージのTCOを削減
コスト削減計算ツール
FileFlyには、IT組織が古いファイルをより経済的なオブジェクトストレージに移行することでどれくらい節約できるかを試算することができる、コスト削減計算ツールが組み込まれています。
どのファイルを積極的にオブジェクトストレージにアーカイブすべきかを十分な情報に基づいて判断することで、大規模に増加する非構造化データを容易に管理できます。
- 組み込みのデータ評価ツールを使用すると、どの種類のファイルがディスクスペースを専有しているか、誰がそれらを使用しているか、どの程度の速度で増大しているかを把握することができます。
- コスト削減計算ツールは、プライマリストレージからファイルをオフロードすることでどの程度ビジネス上の価値が得られるかを定量化するのに役立ちます。
- ダッシュボードとレポートは、消費容量、ポリシー設定、ファイル階層化の運用状況を把握するのに役立ちます。
データ評価:コールドファイルを低コストなオブジェクト/クラウドストレージにオフロードすることによる費用便益の試算
効果
ストレージとバックアップのコストを削減
- Windowsファイルが専有していたプライマリストレージのスペースを50~80%解放
- プレミアムファイル管理ソフトの寿命を延ばしながら、コストのかかる容量拡張を延期
- コールドデータを保持するための1TBあたりの価格を大幅に削減
古いファイルの移行と管理を自動化
- ライフサイクル管理とファイルが古くなった際のアーカイブを委任
- 本番環境のワークロードに干渉することなく移行スケジュールを設定
- 移行したファイルをオブジェクト/クラウドストレージからオンデマンドで透過的に呼び戻す
シンプルな管理のための可視化とコントロール
- リソース消費を可視化し、情報に基づいてデータ配置を決定
- ファイルの移行に伴う混乱と無駄な時間を解消
- 複数のファイル管理ソフトのルール、ポリシー、スケジュールを中央のコンソールで管理
ライセンス
FileFlyソフトウェアでは、移行元のファイルサーバーやNASデバイスからオブジェクト/クラウドストレージに移行されたデータのテラバイト(TB)数に基づいてライセンスが設定されます。
あとでファイルが移行元に呼び戻され(移行解除)、オブジェクトストレージのコピーが削除(スクラブ)された場合、その移行のために最初にライセンスされたTB数を他のファイルに再利用することができます。
- 費用対効果の高い期間ライセンス(年間ライセンスと複数年ライセンスがあります)
- 必要に応じて容量を拡張
- 消費量が増加するにつれてTBあたりの価格は安くなります(ボリュームディスカウント)
- 公共・教育機関向け追加ディスカウント有り
ファイル階層化でサポートされる移行元と対象となる移行先
- Windowsファイルサーバー:NTFSおよびSMB共有
- NetAppおよびDell EMC IsilonのSMB共有
- DataCore Swarmオンプレミスオブジェクトストレージ
- 以下を含むS3対応パブリッククラウドストレージ:
- AWS Amazon S3
- Microsoft Azure
- Google Cloud Storage
- Wasabi Hot Cloud Storage