
病院や医療システムは、施設の運営、患者ケアの改善、コストの抑制に役立つ情報テクノロジーの爆発的な普及の恩恵を受けています。また、このようなデータの流入に伴い、病院のITチームは、急速に増加する医療情報のプールを管理し、安全性とコンプライアンスを確保し、常にアクセス可能な状態にし、危険な状態にならないようにするという大きな責任を負っています。
電子健康記録(EHR)や電子医療記録(EMR)形式のデジタル患者データ、研究および医療画像、監視映像など、医療機関では、データを保存したり、保護したり、またデータにアクセスしたりするための信頼できる手段を必要としています。
医療機関のIT要件に合致する柔軟なデータストレージソリューション
DataCoreは、病院や医療機関が高いデータ可用性を確保できるよう、エンタープライズクラスのSoftware-Defined Storage(SDS)ソリューションを提供しています。
DataCoreを使用すると、医師も看護師も必要なデータにいつでもアクセスできるため、患者の治療に支障をきたすことなく、より良い患者転帰に取り組むことができます。
DataCoreでは、ベンダーニュートラルのハードウェアアプローチにて、ストレージインフラストラクチャの拡張や最新化を実現できる、他にはない柔軟性を提供できるため、医療機関のIT部門によるストレージ費用の最適化や、TCOの削減を支援できます。世界中の数千もの病院が、DataCoreを使用して、医療分野におけるIT関連の極めて重要な課題に対処しつつ、ITリソースの可用性、パフォーマンス、活用度を最大限に高めています。
高性能なSANおよびハイパーコンバージドインフラストラクチャ向け
- ストレージ関連のダウンタイムを回避することで、病院情報システム(HIS)の継続的な稼働を確保
- これまでのストレージ投資を守り、最適化することで、コストを削減
- ストレージの応答性の向上により、EHR/EMRアプリケーションをサポート
分散サイト間のコラボレーションを可能にするグローバルファイルシステム
- 患者記録、スキャンデータ、MRI、X線、請求書などの各ファイルを保存する、分散型ファイルシステムを構築
- 場所が分散しているなかで、ファイル共有およびコラボレーションを簡素化
- ニーズに最適なストレージシステムにファイルを自動的に移行
スケーラブルなデータアクセス、配信、アーカイブ向け
- 増大するデータを経済的なオンプレミスのS3対応オブジェクトストレージに保存して保護
- Enable on-demand access to digital assets from a resilient vendor neutral archive (VNA)
- 設定可能なデータの不変性とWORMによって攻撃からの保護をサポート
医療機関のIT部門が抱える主な課題に対応
DataCore SANsymphonyには以下のようなメリットがあります
- システムの停止を減らし、ゼロダウンタイムを実現し、RTO(目標復旧時間)とRPO(目標復旧時点)もゼロにします。また、同期ミラーリング技術と非同期レプリケーション技術を組み合わせることで、ローカルでも数百マイル離れた場所でもデータコピーを作成することができます。さらに、自動フェイルオーバーとフェイルバックのメカニズムにより、ビジネス継続性を確保します。
- ランサムウェア攻撃や、データの損失を引き起こすその他のセキュリティインシデントが発生した場合でも、継続的データ保護(CDP)機能があることで、攻撃の数秒前も含め任意の時点のデータを復元し、運用への影響を最小限に抑えることができます。
- 医療業務に支障をきたすことなく、ストレージ機器を追加/変更/廃止したり、新技術(NVMeなど)を病院のITインフラストラクチャに容易に統合したりすることができます。
- ダウンタイムや費用のかかるフォークリフト作業を必要とすることなく、異なるストレージシステム間でのシームレスなデータ移行を実現できます。
DataCore SANsymphonyには以下のようなメリットがあります
- 仮想化されたストレージプールを作成し、異なるベンダーのストレージインフラストラクチャを、企業全体のサービスの共通セットに統合します。
- 合併や買収に際しても、ベンダーに依存しないSANsymphonyにより病院システムの共通リソースを集め、ハードウェアの型やモデル、仕様、構成、デプロイメントの違いにかかわらず、それらを一元的かつ統一的に管理できます。
- さまざまなストレージシステム全体でデータを自動的に階層化することで、高いパフォーマンスを必要とするアプリケーションで最も高速なハードウェアを常に使えるようにしたい場合も、手動によるデータの移行や人的作業を必要とせずにこれを実現することができます。
DataCore vFilOには以下のようなメリットがあります
- vFilOは、実際の物理的なファイルストレージの場所を気にすることなく、現在NASデバイスやNFSファイル共有に保存されているすべての医療画像、患者記録、分析データに簡単にアクセスできるグローバルファイルシステムを作成します。
- カスタムポリシーに基づいて、システム間でファイルを動的に、また水面下で移行し、パフォーマンス、可用性、コスト、コンプライアンスの要件を満たすことができます。vFilOでは、AI/MLを活用した自動化を使用して、ファイルの配置を管理します。
- コールドデータをセカンダリストレージ(オブジェクト/クラウドストレージ)にオフロードすることで、プライマリNASシステムの容量を確保します。ファイルのバランシングと再分配によって、ストレージパフォーマンスの問題も軽減することができます。
DataCore Swarmには以下のようなメリットがあります
- 標準的なサーバーのどのような組み合わせでも、テラバイト単位からペタバイト単位まで容量を拡張でき、安全にアクセスできる、医療データアーカイブをオンプレミスで構築できます。
- Active Directory、LDAP、PAM、トークンベース認証、SAML 2.0を活用することで、シンプルなユーザーベースのアクセスから完全な役割ベースのアクセス制御(RBAC)まで拡張できます。
- 堅牢で直感的なWebベースのコンソールにより、ストレージ管理とデータへのユーザーアクセスを簡素化します。
DataCore Swarmには以下のようなメリットがあります
- カスタマイズ可能な不変性またはWORMデータ保護によって、ミスによるファイルの削除を回避し、ランサムウェアやマルウェア攻撃から保護します。
- 転送時はHTTPSでデータ転送を保護し、保存時はフルボリュームAES-256で暗号化するオプションを提供します。
- Integrity Sealsによってデータの整合性を確保しながら、監査のためにコンテンツのアクセスやバージョンを追跡します。
- ディザスタリカバリ(DR)のための、Amazon GlacierやS3対応サービスへのデータのレプリケーションを自動化します。
DataCore Software-Defined Storageには以下のようなメリットがあります
- ストレージインフラストラクチャ全体で、容量のプロビジョニング、データ配置の制御、データ保護の方法を一元化します。
- 既存のストレージの寿命を延ばすと同時に、新しいハードウェアの価格を交渉する際の優位性を獲得することができます。
- 重要度の低いデータを安価なストレージに自動的に移行させることで、コストを削減します。
DataCoreは、異なるベンダーのシステムのストレージを統合し、パフォーマンス要件に基づいてワークロードを最適なストレージ階層に動的に割り当てる仮想ストレージプールを提供することで、病院が利用可能なすべてのリソースを効率的に使用しながら、アプリケーションのスケールアップやスケールアウトできるようにします。
リソース:医療データストレージの課題に対処する方法
医療機関が喫緊の課題としているストレージの課題へのチームによる対応をDataCoreがどのように支援できるか、また、技術的な約束をどのように実現しているかをご覧ください。